美食探偵あらすじネタバレ【1話～最終回】中村倫也主演 日曜ドラマ

美食探偵　1話ネタバレ

移動弁当屋「いちご・デリ」の店主である小林苺(小芝風花)は近くのビルにある探偵事務所の探偵である、顔面は上の下程度の変な髪型で変なスーツの男・明智五郎(中村倫也)が毎回ツケで弁当を買って行くことに困っていた。挙句口論になり客足が遠のきつつある。そんな時、怪しげな風貌の男と新人風情の男性が現れ、明智を連れて行ってしまった。不審に思った苺は後をつけるが、探偵事務所から「殺すぞ」という声が聞こえてきた。飛び込んだ苺が「警察を呼びますよ！」と告げるも、その男は警視庁捜査一課の刑事である上遠野透(北村有起哉)と、同じく警視庁捜査一課の警部補・高橋達臣(佐藤寛太)だった。

明智がパンを買ったパン屋の店主が遺体で見つかったという。遺体は頭部を鈍器で殴られており、凶器と思われるこん棒もそばに落ちていたという。遺体発見現場にはほとんど血痕が残ってなかったため、上遠野は犯行がパン屋で行われたと推測する。パンの仕上がりから血痕を洗い流した店内で酵母を使ったパンがこんなに美味しく仕上がるはずがないと推理する明智。高橋はパン屋がコンビニにするからと立ち退きを迫られていたことを明智に告げてしまう。明智の推理を聞き捜査へ向かう刑事を見送り苺は明智が忘れて行った弁当を渡すのだった。食べ始めた明智は「悪くない」と呟く。
そんな時、探偵事務所に依頼者が訪れる。夫の浮気調査を依頼する主婦(小池栄子)。研究職で変化を嫌う夫が、普段は魚料理しか食べないのに、ランチで食した違う種の香辛料の匂いが服についているという。ランチタイムの調査によりランチができないという明智に「ランチなら私が届けます！」と名乗り出た苺。気付けば助手のような立場になっていた苺だった。

翌日、ターゲットである夫を発見した明智。尾行した夫の行き先は、古びたアパートだった。そこから出てきた女性とともに部屋へ入って行った夫。そこへ弁当持参で訪れた苺。弁当は張り込みの明智のために箸を使わずに食べれるよう工夫がされていた。
調査報告を行う明智に「主人は1時間で食事とセックスをするのか」と尋ねられ、自分ならできないと告げる明智。そんな時、昼時になり主婦がランチを作ってくれることになった。調味料や包丁が綺麗に並ぶキッチン。出来上がった鮭のムニエルを食した明智は「悪くない」と告げるのだった。お粗末様でしたという主婦に明智は「悪くない」が最上級の褒め言葉の一つだと告げる。それを聞き微笑む主婦を見て、デザートを頂いたので帰ると言う明智。「これからは本当のあなたをもっと自由に解き放つべきだ」と告げて去って行った。その言葉に主婦は嬉しそうな笑みを浮かべて後片付けをするのだった。
その視線の先にはモナリザの絵葉書があった。

帰宅した明智を心配した苺だが、報酬(ツケの弁当代)ももらえず、更にはメインのエビフライに「僕がエビアレルギーな上に、ペットに可愛いレットビーシュリンプを飼っているのを知らないのか！」と逆上する明智。挙句、ちくわの磯辺揚げをゲットした明智は、テレビで男性の殺害事件のニュースを見る。テレビには主婦の夫が昼に行っていたアパートが映し出されていた。咄嗟に主婦に連絡をする明智は、主婦を食事に誘った。最後にそれぐらいしたってバチは当たらないかもね、と言う主婦。運転をする主婦は夫の返り血を浴びていた。着替えを済ませた主婦は、包丁と汚れた服を海に捨てる。そして免許のない明智は苺を足に使うのだった。

取調室には、殺害された夫が通っていた部屋にいた女性がいた。女性は「あんなおじさんとそんなことしません」と告げ、将来店を出すために料理を作っていて、その試食を依頼していただけだと言う。
その頃、レストランに訪れた明智は、以前と風貌の違う主婦に驚くも「悪くない」と告げるのだった。主婦は「真っ赤なレアのお肉が食べたい」と告げる。今までの自分を振り返り「いつもつまらないメニューを10年も作り続けていた」と言う主婦。不能な夫と夜の営みはなく、食事が営みのようなものだと言う主婦は、昼間に違う種の味付けの料理を食べることが浮気のようなものだと言う。一度も使ってないドイツ製の包丁で夫の首を切ったと言う主婦は、最後の晩餐が高級フレンチであることを喜んでいた。
その後、主婦を部屋に誘った明智は、探偵として主婦にアパートの場所を教え、犯罪者にしてしまったことを後悔していると言う。主婦はステーキが「悪くなかった」と告げ、明智の言葉に救われた、解き放ってくたと言う。その言葉を聞いた明智はその場に崩れ落ちた。
車内で待機する苺は主婦がホテルから出てきたのを見てホテルに飛び込む。横たわる明智のそばにある睡眠薬を見て察した苺は、得意なスマホ検索でなんとか明智を救う。主婦を追うよう「自殺しそうな場所を探せ」という明智。スマホで検索した苺が探し出した場所は崖だった。
主婦に追いついた明智に、睡眠薬が少なかったかしらと振り返る主婦。助けようとする苺はうっかりつまずいて崖から落ちそうになってしまう。主婦を救うため、あなたともっと話がしたいと言う明智だが「あなたが私を見つけてしまった」と告げて、主婦は崖に飛び降りてしまった。だが、主婦の遺体は発見されていなかった。
さぞかし明智が落ち込んでいるだろうと思っていた苺だが、その探偵は苺に磯辺揚げをオーダーするのだった。部屋に戻った明智は、モナリザの絵葉書を見つける。

休日の苺は親友の桃子(富田望生)と幸せのパンケーキを食べていた。そこで明智の話題が持ち上がり、桃子は「その探偵、苺に気があるんじゃない？」という謎の推測をする。
一方、作法がなってないと明智が開く美食倶楽部で叱責されながらも料理を食べる上遠野の元に、殺人事件があったと高橋がやってくる。現場は美食倶楽部の開催される上の階だという。従業員がチェックアウトになっても出てこないため部屋を訪れると、若いカップルの遺体があったという。
明智に呼ばれた苺はホテルへ向かうことに。そのそばで若いカップルの死体が発見されたという街頭のニュースを見上げる女性・古川茜(志田未来)がいた。
殺人事件とは知らずに駆けつけた苺。なぜか高橋は事件の詳細を全て明智に告げるのだった。ホテルの部屋に連れ込まれそうになる苺は貞操の危機を感じるが、明智はカップルが食べたものと同じものを食べるためにホテルを予約したのだった。そこで明智は「扇屋百貨店社長社長の息子」と名乗るのを聴くが、どうやら本当のようだった。挙句、宿泊者リストを閲覧までする明智。明智はそこで「マグダラのマリア」という客名に目を留める。
一方、マグダラのマリアとなった例の主婦は、彼まで殺すつもりはなかったという茜に、捕まらないから安心して？と告げてワインを注ぐのだった。100人中のたったの３人しか警察は検挙できない、死人に口無し。殺さないことより殺し損ねないことが大事だというマリア。
明智に会うため、マリアは殺人の演出を繰り返すのだった。

美食探偵　1話感想

美食探偵の美食っぷりはあまり披露されませんでしたが、美食探偵の始まりとなる第1話はとても奥の深いテーマだと思いました。
浮気＝肉体関係があるかどうか、と言うところがメインになる事が多いと思いますが、今回は肉体関係よりも、食事でした。
後のマグダラのマリアとなる主婦が、夜の営みのない夫婦として、食事だけが二人の営みとなると告げていて、違う種の食事を摂ることが浮気にあたるという解釈が想像を超えていました。
女性の出店に向けての試食がそう理解されてしまった夫は、実際どうだったんでしょうか。死人に口無しなので知る由もありません。

これからはマグダラのマリアとなった主婦が起こす事件と、明智がどう関係していくのか。今後もとても気になります。
そして、エンディングは宇多田ヒカルさんの「Time」、世界観にあっててとても良かったです。
個人的に苺が使う「オッケークルックー！」のあとにスマホが「クルックー！」と反応するのがツボでした。

美食探偵　第1話のゲスト

志田未来さん…古川茜(林檎)役
幼い頃から大人気だった志田未来さん。2018年に一般男性の方と結婚されてました。演技の幅がとても広く、いろんな表情を見せてくれる女優さんです。代表作は「14才の母」など。