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捨ててよ安達さん 見逃し動画配信を無料で1話~最終回までフル視聴する方法

ドラマ25「捨ててよ安達さん」の見逃し動画の視聴方法。
ドラマのネタバレやあらすじ、感想、キャスト出演者情報などもまとめて紹介します。

捨ててよ安達さん 見逃し動画配信を無料で視聴する方法

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捨ててよ安達さん 見逃し動画の配信状況

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「捨ててよ安達さん」動画(予告・見どころ)

最終回(第12話)予告

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第11話予告

第10話予告

第9話予告

第8話予告

第7話予告

第6話予告

第5話予告

第4話予告

第3話予告

第2話予告

予告

「捨ててよ安達さん」あらすじ

捨ててよ安達さん 最終回(第12話)あらすじ

安達さん(安達祐実)は、自身に目が死んでいると言った母親を嫌悪し「私は、母親のモノではない」と反発しています。それでいて、娘は私のモノと考えていました。
そんな安達さんは、母親と三ヶ月前に電話で喧嘩しています。激高した安達さんは、納戸から『何か』を取り出し、ゴミ箱に投げ入れます。そして、安達さんの夢に現れていた少女の正体は、その『何か』でした。少女は安達さんに、捨てないでと泣きながら懇願します。

第11話あらすじ

捨ててよ安達さん 11話あらすじ

安達さん(安達祐実)は、連続ドラマがクランクアップし、花束とパジャマを贈られました。就寝し、夢に中年女性(YOU)が現れます。
彼女は、安達さんが十五年着ているパジャマ代わりのスウェットを自称。ダルダルだから、自分を捨ててくれと懇願しました。
しかし、安達さんは、捨てることを拒否。スウェットを着ていた過去を思い出し、捨てられない理由を語る安達さん。彼女の顔には凄まじい気迫がこもっていて、女性は怯えてしまいます。

第10話あらすじ

捨ててよ安達さん 10話あらすじ

ゴッドタンのゲスト出演が決まって、喜ぶ安達さん。しかし、そこで披露する秘密の内容に頭を悩ませます。
夢の中に、男(シソンヌ・じろう)が現れました。自称・給与明細の彼は、安達さんに、最大の秘密があるだろと言います。安達さんは、女優の仕事がなかった二十代の頃に着ぐるみのバイトをしていました。
安達さんは、そのバイトをしていたことを娘に知られることを嫌がっています。
そんな彼女は、少女(川上凛子)にある言葉をかけられて、着ぐるみのバイトに対する意識を変化させました。

第9話あらすじ

捨ててよ安達さん 9話あらすじ

安達さん(安達祐実)は、ドラマの撮影中でした。そのため髪型が自由にならず、不満を抱いています。そんな彼女の夢に現れたのは、安達さんの娘にそっくりな女の子(新井美羽)。
女の子は、自分を10年前の安達さんと言いました。安達さんは、彼女のある言葉がきっかけで、女優としてのイメージに囚われすぎていたことを自覚します。
そのイメージを払拭するべく、女の子の髪にハサミを入れようとしますが、ある男(北村匠海)がそれを阻止しました。

第8話あらすじ

捨ててよ安達さん 8話あらすじ

安達さん(安達祐実)の夢に、黒ずくめの女性(早織)が現れました。女性は、若かりし頃の安達さんが、元カレに大人っぽく見られがたいために買った黒いハイヒールです。それは、いわば、恋人との釣り合いを意識して購入した靴でした。

擬人化した黒いハイヒールは安達さんに「私を捨てて下さい。幸せにしてあげられなくて、ごめんなさい」と言います。

安達さんは、当時の恋を回想しました。元カレへの想い、黒いハイヒールを履いてどう感じたか、なぜ、それを取って置いたのか、訥々と女性に語りかけます。

第7話あらすじ

捨ててよ安達さん 7話あらすじ

ドラマの撮影で忙しい安達さん(安達祐実)。彼女は、休憩中に、ひかり(梶原ひかり)と「台本はタブレットより紙が良い」と盛り上がります。

それをきっかけに、雑誌の企画で捨てることになった私物のテーマを〈本〉に決めました。本棚を物色して就寝する安達さん。

夢に、ヨウコ(松本まりか)とミヤ(徳永えり)が現れます。安達さんは彼女たちの名前から、小説〈狂王の庭〉を単行本と文庫本、二冊買ったことを思い出します。

ヨウコは、単行本で、ミヤは文庫本でした。彼女たちはお互いに「あの子を、捨ててちょうだい」と言い合います。

第6話あらすじ

捨ててよ安達さん 6話あらすじ

安達さん(安達祐実)は、全十二回の雑誌企画で、私物の不要品を毎回捨てることになりました。自宅の納戸で、神妙な顔の安達さんは〈あるモノ〉を眺めています。

就寝すると夢に、少女(川上凛子)が現れました。彼女は、納戸からタオルを引っ張り出し安達さんに「捨てちまえ!」と言い放ちます。そこへ、玄関をノックする音が。

就寝前に、安達さんが眺めていた〈あるモノ〉が擬人化した男(渡辺大知)が現れました。彼は、安達さんに「海に投げ捨てて欲しい」と言います。

第5話あらすじ

捨ててよ安達さん 5話あらすじ

『家政婦はFBI』のドラマ撮影に臨む安達さん(安達祐実)。休憩中の彼女に共演者のひかり(梶原ひかり)が、私の演技どうですか?と聞きます。

安達さんは、監督に聞いてと塩対応。その夜、安達さんの夢にひかりが現れました。ひかりは、他人と距離を置く安達さんに不満をぶつけます。

安達さんは、それのどこがいけないの?と言い返しました。仲が深まるふたり。夢から醒めた安達さんは、〈誰からも好かれたがる気持ち〉を大事にしていこうと決意しました。

第4話あらすじ

捨ててよ安達さん 4話あらすじ

安達さん(安達祐実)は、親戚の光代おばさんから、時計をもらいました。
その時計は、光代おばさんの手作りです。お礼の手紙を書いている最中に、寝てしまう安達さん。
夢に、少女(川上凛子)と中年の女(片桐はいり)が現れます。女は、自身を光代おばさんが作った時計と言いました。
彼女いわく、光代おばさんは首と肩を痛めていて、お礼を言われると張り切ってしまう性格とのこと。女は、お礼の手紙を書かないでくれと頼み、自分を捨てて欲しいと言います。

第3話あらすじ

捨ててよ安達さん 3話あらすじ

安達さん(安達祐実)さんは、夢をコントロールできる『明晰夢』を知ります。娘が描いた海岸でのピクニックの画を枕元に置いて就寝しました。
しかし、夢に現れたのは、高校生の時に使っていた初代ガラケーの男(加藤諒)です。『捨てて下さい』ではなく『捨てられる理由』を聞く男に戸惑う安達さん。
彼女は、仕事が忙しかった高校時代に思い入れはないと応えます。男は「1999年5月7日を思い出したら、捨てて下さい」と言いました。
夢から覚めた安達さんは、初代ガラケーの〈1999年5月7日〉フォルダを開きます。そこには、海岸で友人たちと楽しそうに笑う安達さんが写っていました。安達さんは「青春じゃん」と目を潤ませます。

第2話あらすじ

捨ててよ安達さん 2話あらすじ

女性向けのライフスタイル雑誌の編集者から“毎号私物を一つ整理してほしい”という企画の依頼を受けた安達さん(安達祐実)。
再び夢の中に現れた少女(川上凛子)を見て、安達さんは幼少期時代のある出来事を思い出す。
そんな中、輪ゴム(臼田あさ美)とレジ袋(戸塚純貴)を名乗る男女2人が安達さんの元を訪れる。
何やら自身の使い方について不満がたまっているらしく…。さらに、話していくうちに輪ゴムとレジ袋が喧嘩を始めてしまい…。

第1話あらすじ

捨ててよ安達さん 1話あらすじ

ある日、女性向けのライフスタイル雑誌の編集者から“毎号私物を一つ整理してほしい”という企画の相談を持ちかけられた安達さん(安達祐実)。
あまり乗り気ではなかったが自宅に帰って「捨てるもの」を探すため、本棚や辺りを物色してみると古いDVDを発見する。その夜、眠りについた安達の夢の中に謎の少女(川上凛子)が現れる。不思議な夢の中、とあるオンナ(貫地谷しほり)が訪ねてくる。
そのオンナの正体とは…!?

「捨ててよ安達さん」ネタバレ

捨ててよ安達さん 最終回(12話)ネタバレ

【安達さん、母親に反発】
安達さん(安達祐実)は、私物を捨てるという雑誌の連載コラムを持っています。そのインタビューで、家族にまつわるモノを捨てる時の心境を聞かれました。
「人間って役割があるじゃないですか。私が持っている役割は、親にとっての子供である自分。子供たちにとっての親である自分。旦那さんにとっての妻である自分。俳優である自分。四つの役割のそれぞれがあって、バランスが取れている」と語る安達さん。
しかし、帰宅した彼女は、三ヶ月前の出来事を思い出してネガティブな気持ちになります。安達さんは、母親に電話をかけ、子供のお迎えを頼みました。申し訳ないと恐縮する安達さんに、同居を提案する母親。
「私って、お母さんのモノなの?ごめん、もうなんか無理」安達さんは、電話を切り涙を流します。そして、納戸に向かいましたー。
回想を終えた安達さんは、うつろな表情でベッドに横たわり、目を閉じます。
【夢の中の競技場】
青空が突き抜けた競技場の真ん中で、安達さんと少女(川上凛子)が、レジャーシートを広げて紅ショウガを食しています。
「もう、無理です。なんで紅ショウガばっかりなんですか」と安達さん。
少女は「あなたのお母さんが、妊娠してから紅ショウガばっかり食べていたからですよ。そのうち、離乳食が始まりますけど」と返しました。
「あっちに行くの、険しい感じですか?いつになったら行けるんですか?こんな所に閉じ込められているの限界です!」
安達さんは競技場を見渡して言います。
「そうですか、行ってらっしゃい。最後に、アンタは誰のモノ?」と少女。
「どういうこと?私は私のモノでしょう?」
「そう、あなたのお母さんのモノでも、他の誰のモノでもない。忘れないでね、そろそろだね」
「行ってきます!」
安達さんは、競技場の直走路に手を置き、クラウチングスタートの姿勢を取ります。スターターピストルが鳴り、スターティングブロックを蹴る安達さん。
笑顔で走る彼女に、少女が声援を送ります。
【赤い円筒形のゴミ箱には、安達さんのへその緒ケース】
夢から覚めた安達さんは、リビングの壁に貼ってあるバイバイリストを眺めます。
再び、三ヶ月前の出来事を回想しました。電話ごしで母親に「もう無理」と安達さん。彼女は、納戸から何かを取り出します。それを叩きつけるように、赤い円筒形のゴミ箱に投げ入れました。息を切らす安達さん。彼女は「よし、大丈夫大丈夫」と呟き二階に上がっていきます。
回想を終えた安達さんは、赤い丸筒のゴミ箱に手を伸ばしました。自身のへその緒ケースを取り出した彼女は、床に倒れ込み号泣します。そのまま眠りに落ちました。
【へその緒こと少女が、捨てないでと懇願】
夢の中の自宅で安達さんは「大丈夫じゃない、しんどいよ。お母さんが、いつも正しいの。私は、いつも間違っている。でも、私はお母さんのものじゃない」と呟きます。
「私は、お母さんのモノじゃないよ」
娘の美羽(新井美羽)が、声をかけました。安達さんは「私のモノだよ。美羽は私のモノ」と娘を抱きしめます。
少女は「自分は母親のモノじゃないのに、娘はあなたのモノなんだ」と冷めた口調。
美羽が、無言で二階へ上がっていきます。呆然とする安達さん。
「そりゃそうだよ。命、産んだんだもん。執着するでしょ、そりゃ。一生懸命大人になって、一生懸命産んで親になって、誰でも執着するでしょ。あなたも、あなたのお母さんも」
その少女の言葉に、安達さんは「私と、お母さんは一緒じゃない。一番、苦しんでいた時に、あんた目が死んでいるよとか娘に言う人とどこが一緒なの?」と反発します。
納戸を漁り始めた安達さん。少女が「そこにはもうないでしょ?私のこと、また捨てるの?」と目を潤ませました。そして、「捨てないで、安達さん・・・捨てないで!」と涙を流します。
安達さんは、涙を堪えて「捨てないよ」と少女を抱きしめました。
【安達さん、子供への執着心も母との縁も捨てないと宣言】
夢から覚める安達さん。
床に横たわったまま彼女は、へその緒ケースを開けました。脳裏に「バイバーイ」と言う少女が掠めます。
仕事場に向かう途中で、西村マネージャー(西村晋弥)が「そういえば、コラムの最終回、締め切りそろそろですね」と聞きました。
「私、やっぱり捨てたくないや。パジャマとか、誰からも好かれたがる自分も捨てないし、子供への執着心も捨てられないし、母との縁も捨てないし、へその緒も捨てない。私、モノにまみれて生きていく」と安達さん。
後日、彼女は「大丈夫でーす」とバイバイリストの紙を赤い円筒形のゴミ箱に投げ捨てました。

第11話ネタバレ

捨ててよ安達さん 11話ネタバレ

【ダルダルのパジャマを自称する中年女性が、自分を捨てて欲しいと懇願】
安達さん(安達祐実)は、『家政婦はFBI シーズン1 』のクランクアップを迎えました。大きな花束と一緒に、モコモコのパジャマをプレゼントされます。
帰宅した彼女は、そのパジャマを着て自撮り。写真を夫に送りました。夫は、『片桐はいりの旅行記』の仕事で海外にいます。うたた寝する安達さん。
夢で夫から〈片桐はいりを好きになってしまったみたい、別れてください〉というメッセージが送られます。電話をかけると、〈あなたを着信拒否しています〉というアナウンス。私を捨てないで!と泣き叫んだところで、安達さんは、うたた寝から目覚めます。スマホを手に取って、夢であることを確認。落ち着きを取り戻した彼女は、着慣れたパジャマに着替え、就寝します。
夢の中で、安達さんは、うつろな目でスマホを眺めていました。その画面には、〈女優・片桐はいりに学ぶモテの極意〉という記事と片桐はいりの顔写真が確認できます。
少女(川上凛子)が背後から、覗き込んでいることに気づき、驚く安達さん。
「嫉妬か、情けないね。安心しろ、全部夢だ」と少女。安達さんは「夢ってことは、ますます本音なんじゃないの」と不安を吐露します。
「安心したよ。安達さんも、ただの人なんだな」
「分かった、ドラマの台詞だ。それが残っていて・・・私の本音とかじゃないや」
少女はスマホで安達さんの横顔を撮り「本当の自分から目をそらす安達さんの姿。滑稽だなあ」と呟きました。消してよ!と少女を追いかける安達さん。彼女は、階段から下を覗く中年女性(YOU)に気づきました。
中年女性は「安達さんが、十五年使っているパジャマです。捨ててください」と頭を下げます。
「捨てるつもりないんで!」と安達さん。
「捨ててくれるまで、ずっとここに居座るつもりなんで。こうやって傷つけちゃいますよ」そう言って女性は、ハイヒールのトップリフトを床にグリグリ押しつけます。
安達さんが「脱いで。聞くから」と諭すように言いました。
ヒールを脱ぎかしこまる女性。彼女は「お腹のゴムがびろーんとなって、引きずって歩いているじゃないですか?それに、モコモコしたパジャマ、導入しましたよね?」と声を張り上げます。
「アレも着るし、あなたも着るの。なんでそんなに捨てて欲しいの?」と安達さん。
「私だって、外に出たいの。お出かけしたいです」女性はそう言って、掃き出し窓に近づいて行きます。
「外なら行ったじゃん」と安達さん。女性は、ゴミ出しはお出かけじゃない・・・と声を絞ります。
【安達さんが、ダルダルのパジャマを捨てない理由】
安達さんは、妊娠中の自分を回想しました。ゴミ出しを済ませて、ニコニコする安達さん。杖をついたお婆さんがお大事にと彼女の大きなお腹を眺めて言います。安達さんは、そのことを思い出しながら「妊娠していた時、ずっと着ていたから」と呟きました。
「幸せだった?」女性の言葉に、頷く安達さん。
「あたしがダルダルになったのって、意味があることなんだね」と問いかけます。
「そう、あなたはいつも凄く優しかった。だから、ずっと優しいあなたのままでいてよ。私、絶対あなたを捨てないよ。あの子たちと繋がっていた証拠だもん、捨てない。あなたはずっと私のモノ」と無表情でまくし立てる安達さん。
少女が「安達さん、不遜だよ」と立ち上がり、女性が「ちょっと、怖い」と距離を置きます。
「どうして?あなたを着てると、家族を手に入れたんだなと思えるんだよ。それのどこが怖いの?」と女性ににじり寄る安達さん。
女性は「手に入れた・・・とか、言いかたかな?」と後ずさり。
「なんで、同意してくれないの。あなたは一生私の味方でしょう?あなたも、家族もみんな私のモノでしょう?違うの?」安達さんは、語気を強めました。
女性は怯えた表情でパンプスを手に取り、玄関に向かいます。
「待ちなよ!」と安達さん。少女が立ちはだかります。
「安達さん、子供は母親のモノなの?」少女の問いかけに、安達さんは「そうだよ、ウチの子たちは、私のモノだよ。当たり前じゃん」と返しました。
「じゃあさ、アンタは誰のもの?」と少女。
安達さんの脳裏に、自称・給与明細の男(シソンヌ・じろう)の言葉が思い浮かびました。
「目が死んでいるんだよ、そんなんじゃ仕事くるはずがない・・・めちゃくちゃ苦しんでいる私に、母さんが言ったんだよね」安達さんは、うつろな目で言います。
「それは、ウサギおじさんが言ったことじゃないの?」と少女。
「分からないな。そう思いたかっただけじゃない?辛辣なこと言って、導いてくれる人がさ、お母さんじゃなくて、よそのおじさんだったら、良かったのにね」と安達さん。
「ひどいね」
「大丈夫だから」
「嘘だ」
嘘じゃない!そう叫んで、安達さんは目を覚ましました。ベッド下の引き出しにあるパジャマ代わりのスウェットをゴミ袋に投げ入れます。恐る恐る赤い丸筒のゴミ箱に近づくと「捨てないで、安達さん」と少女の声。
パチッと目を開けた安達さんは、跳ね上がりベッド下の引き出しを開けました。スウェットを取り出しそれを抱きしめます。そして、赤い円筒形のゴミ箱を呆けた表情で覗き込みました。

第10話ネタバレ

捨ててよ安達さん 10話ネタバレ

【安達さん、ゴッドタンで何の秘密を披露するか悩む】
安達さん(安達祐実)は、西村マネージャー(西村晋弥)から深夜番組『ゴッドタン』の企画書を渡されました。彼女は、ゲスト出演者として秘密を暴露する企画内容に乗り気です。帰宅して就寝する安達さん。
夢に、少女(川上凛子)が現れました。彼女は「待ってました、ゴッドタン」と満面の笑みをたたえています。安達さんは、番組で暴露する秘密を、CDデビューしていたことにするのはどうかと相談しました。少女は、歌を聞きたがりますが、安達さんは拒否。
少女は「夢の中で歌えないなら無理じゃん。そもそもネットで調べれば出てくるなら秘密とは言わない」と顔を曇らせて言います。そこへ、「あるだろ!!」と男性の声。
【自称・給与明細の男が、安達さんの夢に現る】
ベランダのカーテンが開き、眼鏡をかけた男(シソンヌ・じろう)が現れました。ヒャアと声が裏返る安達さん。
彼は「あるだろ、最大の秘密が。あのことを知っているのは、アンタと俺の二人だけだ。最近になって、俺の周りを嗅ぎ回っているやつがいてな。このままだと、アンタの秘密が公になる」と眉間に皺を寄せました。
どちら様でしょうか?と安達さん。男は、彼女の給与明細でした。しかも、サンミュージックのそれではありません。一生懸命記憶をたぐり寄せる安達さんと、にこやかな顔で手を振りステップを踏む男。
何かを思い出したのか、安達さんは、怯えた表情を浮かべました。男が、安達さんは二十代の頃にアルバイトをしていたと打ち明け、安達さんは膝から崩れ落ちます。
【安達さん、芸能界の仕事がなかった二十代を振り返る】
安達さんは、パンダの着ぐるみをまとって風船を配るバイトをしていたことを忘れていました。そんな彼女に、男が「後悔しているのか、アンタにとって黒歴史に過ぎないと言うのかい?なんで俺のことひた隠すの」と聞きます。
安達さんは「黒歴史じゃないけど、あの頃、仕事がない時期が続いていて、これからこれが続くのかなと怖くて。芸能界しか仕事したことないのに、芸能界の居場所がなくなったら、どうやって生きていけばいいのって怖かった。それでね、関係ない仕事に挑戦しようと思って」と語ります。
なんで着ぐるみ?と少女。安達さんは、顔が見えないからと返しました。そして、頭部を脱いで休憩していた時に、子供に追いかけられたことや彼らの母親の〈パンダのお姉さん困っているから帰るよ〉の言葉を思い出します。彼女は「誰もね、大人になった私に気づかないの」と浮かない顔をしました。
パンダの頭部を脱いだ安達さんが涙をこぼし「私だって、一生懸命大人になったんだよ」と叫びます。ウサギの着ぐるみが「一生懸命、パンダやれよ!」と声を張り上げました。
ウサギの着ぐるみをまとっていたのは、自称・給与明細の男でした。彼はウサギの頭部を脱いで「あんた、目が死んでんだよ。そんなんじゃ仕事、来るはずねえよ。笑顔で取り繕おうが、着ぐるみ被ろうが、その死んだ目隠せねえ」と言い放ちます。
【安達さん、着ぐるみのバイトに対する意識を改める】
安達さんは、着ぐるみのバイト時代を回想して「その頃からかな、少しずつ変わっていったの。仕事に対する意識も変わっていって」と笑みを浮かべました。
そんな彼女に、男は「安達さん、もう変わったよ。でっかい目、キラキラさせてさ。もう生き生きしているよ」と優しい声音で言います。唐突に少女が「何で出てきたの?」と聞きました。
「言っただろ?嗅ぎ回っているヤツがいるって、安達さん、俺の保管場所分かるよな?」と男。どこだっけ?と安達さんは動揺します。男は「書類ケースの中だろ!最近、娘が漁ってるんだよ。娘にバレるのは時間の問題だ、どうする?」と神妙な顔つき。
「恥ずかしい!絶対、からかわれる」と顔を歪める安達さん。少女は「情けないこと言うんじゃないよ。我々、大人が労働に対してどういう態度を取るかが問われているんだよ」と言って、安達さんと男を座らせます。
少女は「お母さんは昔、一生懸命生きるため、もがいていたことがあるんだよって・・・恥ずかしがらずに説明してやれよ!そうやって、頑張って生き抜いてきたから、美羽と出会えたんだよって・・・言ってやれよ!」と声を張り上げました。
ごもっともと頭を下げる男。彼は「さあ、どうする安達さん。俺を捨てるか、それとも・・・」と迫ります。
「分かった、捨てよう」と安達さん。彼女は起床すると、書類ケースから給与明細を引っ張り出します。安達さんはそれを持って、娘の部屋に向かいました。バイバイリストに、〈初バイトの給与明細〉と書き込まれます。

第9話ネタバレ

捨ててよ安達さん 9話ネタバレ

【西村マネージャーと北村匠海の共通点】
安達さん(安達祐実)は、ドラマの共演者である北村(北村匠海)と一緒にインタビューを受けました。
彼女は、インタビュアーに、子役の経験が良くも悪くも、人間形成に影響を与えていたと言います。
子役出身の北村も、小さい頃から芸能界に身を置いていたから今の自分がいると笑います。ギターを抱えた彼は、芝居は自分じゃ無い人格でやる場所、音楽は北村匠海として言葉を吐ける場所であることから、バランスが取れていると語りました。
安達さんは、女優の仕事を失ったらバランスが崩れるかもしれない、オンオフがないと言います。
西村マネージャー(西村晋弥)が、2人のインタビューを微笑ましげに眺めています。彼は、失恋をきっかけに金髪になっていました。
インタビューが終わっての帰り道、西村は「素敵ですねえ。北村さん。僕と一文字違いなんですよ。嬉しいじゃないですか。学生時代のバンドで、僕、リードボーカルとギターだったんで、そこも北村さんと同じ」と笑みを浮かべました。
「似てはいないよね」と安達さん。
唐突に西村は「家政婦はFBIのメイクさんからなんですけど、また、前髪を5ミリほど切って頂けないかということで・・・」と切り出します。足を止め、真顔で彼を見つめる安達さんに、そそくさと車に乗り込む西村マネージャー。
帰宅した彼女のもとに、海外で仕事をしている夫から〈こっちで髪切ろうかと思うんだけど、どういう感じがいいと思う?〉とメッセージが送られてきました。安達さんは、スマホを放り投げて就寝します。
【安達さん、夢の中でキレる】
安達さんは、夢の中で夫に対する不満をぶちまけていました。
「どんな感じがいいと思うって何?自分で考えろよ。こっちは切りたくなくたって、仕事のためにミリ単位で髪型を調整しているのに・・・キッチンペーパーだって・・・」
荒れる安達さんに少女(川上凛子)が「だから、その頭?」と声をかけます。鏡を覗き込んだ金髪の安達さんは「え?え?何で?いいの?」と動揺。
少女が「いいんだよ。夢の中は自由なんだから。相当溜まっているね。リアルな安達祐実なら絶対吐かない台詞だったよ」といたずらっぽい笑みを浮かべて言います。満足そうに鏡を眺める安達さん。
玄関をノックする音が響きました。
【自称・10年前の安達さんの女の子。外見が安達さんの娘にそっくり】
玄関をノックしたのは、安達さんの娘にそっくりな女の子(新井美羽)でした。
「いつまで起きているの、寝なさい。子供は寝る時間」と安達さん。女の子は「なに、言っているの?子供じゃありません。あなたの娘じゃありません」と顔をしかめて部屋に入ってきます。安達さんは、後ずさりして「これって、反抗期?」と驚きの表情を浮かべます
「私、あなたです。10年前の安達祐実です」と女の子。
彼女は安達さんが役者を続けていてドラマの主演をやっていることに喜びました。
「でも、これ夢なんですよね?だったら、悲しすぎる。私、子役として大ブレイクしたじゃないですか。十代の頃はまだ良かったんですよ。二十代は本当に苦しくて、変にネームバリューばかりあるから、オファーしづらい俳優なのかなって、でもそいうのどうやったら払拭したらいいのか分からなくって」
そう言って女の子はリビングを見回します。
彼女は「いいなあ。幸せそうだなあ」と呟きました。安達さんは「幸せだけど、色々ある。旦那さんと上手くいかないこともあるし、役者も髪型ひとつ自由にならない。頑張りすぎないように、頑張って仕事のことも家族のこともバランス取りながらやっているからさ。何もしないで、今の生活を手に入れたわけじゃないから。幸せそうだなあとか言われると引っかかるというか」と言って首を傾げます。
「そうですよね。今の私より、10年分頑張って来てるんですよね」女の子は慈しむような声で言いました。
安達さんは彼女に「私たちってさあ。二歳でデビューして、気がついたら、こんな仕事してて人の顔色を窺ったり、大人の人が欲しい答えを想像して言ったりしてて」と褒めたたえるように言います。
「大人になって仕事がなくなって、自分は一体誰なんだろう?って思うようになって、こうなったのは全部親のせいだとか事務所のせいとか周りの大人のせいだって心の中でそんなふうに思うようになって」と女の子。
安達さんは「安達祐実って、私なのに誰なんだろう?誰のものなんだろう?」と呆けた表情で呟きました。
【自称・10年前の西村マネージャーの男。外見が北村匠海にそっくり】
安達さんが不意にハサミを取り出し「やる?」と聞きます。
「やる」喜々と答える女の子。
「みんなのための安達祐実像・・・捨てよう!行くよ!」
「はい!」
安達さんは、女の子の髪にハサミを入れていきます。突然、男(北村匠海)が安達さんの腕を掴みました。
「北村くん・・・」と驚く安達さん。男は「いえ、西村です。10年前の西村です」と言います。
安達さんは「これが西村くん・・・格好良くなりすぎだろ!夢の中だからって」と声を張り上げました。
西村はギターを構えて夕焼け小焼けの弾き語りをはじめました。それが終わると、女の子が「邪魔しないでよ、西村くん。髪切りたい」と駄々をこねます。
「駄目です。話し合ったじゃないですか。黒髪ロングヘアのイメージは維持するって」と西村。女の子は外へ駆け出しました。「駄目です。安達さん!」西村が追いかけます。
安達さんは「思い出した。髪バッサリ切ったんだよね。三十歳くらいの時・・・。切っちゃうか金髪」と言います。
起床する安達さん。彼女は、メイク担当の女性に〈ショートで金髪〉の髪型を希望します。ハサミを持ち上げた女性の手を、西村マネージャーが掴みました。
彼は「間に合ったー。新しいドラマ決まったんです!なんと・・・安達祐実役です」と息を切らしながら言います。
「安達祐実役なんて、毎日毎日いつもいつもやっているわ!」と安達さん。
メイクの女性は安達さんの髪を、5ミリだけ切りました。バイバリリストに〈髪の毛(5ミリ)〉と書き込まれます。

第8話ネタバレ

捨ててよ安達さん 8話ネタバレ

【西村マネージャーの様子がおかしい】
安達さん(安達祐実)は、全十二回に渡る雑誌の連載企画で、私物を捨てることになっています。
自宅玄関で、その私物を西村マネージャー(西村晋弥)に渡す安達さん。彼は暗い表情で玄関の上がり框に座り込みました。
安達さんは「どうかした?変だよ。元気がない感じ。上がっていく?」と心配そうな面持ちで言いました。
「大丈夫です」西村は、力なく笑うと安達さんの家を後にします。安達さんは、娘の長靴を下駄箱に入れようとしますが、ぎゅうぎゅう詰めでした。
彼女は、収納を諦め、室内に戻ります。物干しハンガーに、洗濯物をかけ、娘の連絡ノートに目を通す安達さん。ひと息ついた彼女は、ベッドに倒れ込み就寝します。
【自称・安達さんの靴が、夢に登場】
ダイニングテーブルで、安達さんと少女(川上凛子)はパスタを食べていました。
「お腹いっぱい」安達さんが、背もたれに体を預けます。
「ちょっとしか食べていないじゃん。栄養足りていないって絶対」少女が自分のパスタを移そうとすると、安達さんは「いい、いい。私のサイズ感だとこれで十分だから。ご馳走様でした」と制止。
少女は「こっちは必死に栄養運んでいたのにさ」とポツリ。
「・・・栄養運んでいたって?」安達さんが問いかけると、少女の目が泳ぎ出します。
「来たよ」少女が玄関に向かいました。安達さんは、流し台で皿洗い。玄関ドアが開く音は響きましたが、人が入ってくる気配がしません。
安達さんが、怪訝そうに玄関をうかがいます。玄関ポーチで黒ずくめ衣装の若い女性(早織)がうずくまっていました。
「始まっていますよ」と少女。玄関の上がり框に腰かけた女性は「突然お邪魔してすみません。私のこと覚えているかな。安達さんがかつて交際していた男性と付き合っていた時に無理して買った高めの靴です」と早口で自己紹介。
彼女は、安達さんが飾り切りした林檎を頬ばりながら、宙を仰ぎ「あれから、十何年ですかね。買って・・・」と呟きます。
そして「安達さん、私のこと捨てて下さいませんか」と頭を下げました。「履いていないんでしょ?捨てな」と少女。安達さんは「勝手に決めないでよ」と反発します。
「無駄に場所を取るだけで、安達さんの何の役にも立てていないので」女性はそう言って玄関の三和土に這いつくばります。
「昔は明るい性格だったんですけど、ずっと箱の中にいたら、こんな性格に」彼女はうずくまってしまいました。亀のように顔を衣装に埋めます。「すいません」と安達さん。
【安達さんが、黒いハイヒールを買った理由】
「男から貰ったんでしょ?悪い男だったの ?」と少女。「自分で買ったの。悪い男じゃないよ、悪い思い出もないし最後までいいひとだったし」安達さんが思い詰めた表情で言うと、少女が「だったら、なんでそんな顔をするのさ」と聞きます。
「付き合っていた頃は、私もまだ若かったからさ。頑張っちゃったんだよね」安達さんは、弱々しく笑いました。
彼女は室内に戻ると「背伸びしていい靴買っちゃって。大人の女性に見られたいと頑張っちゃって。彼はそういうの全然求めてなかったんだけどね。足に絆創膏いっぱい貼って履いていた」と言います。
女性が這うように、上がり框に身を預けて「痛かったですよね?」と聞きました。安達さんは続けます。
「履いている時は、彼と並んでいても、釣り合っているような気がして・・・思い込みだったんだけどね。彼のことが、もの凄い好き過ぎて、どんなに背伸びしても不安で・・・。でも、ある時ね、彼と並んで歩いている姿がショーウィンドウに映ってそれで、びっくりしちゃって。私頑張ってます!みたいな感じが凄すぎて・・・そうしたらもう自分の無力さに打ちのめされちゃって。みすぼらしくて、足が痛くて、胸が苦しくて」
【黒いハイヒールとのお別れ】
「悲しかった」安達さんの声と共に映し出されたのは、夜の繁華街の大通り。彼女は歩道で、自称・高価な靴の女性に手を引っ張られています。
茶髪の安達さんは、赤いドレスに身をまとい、顔は化粧が施されていました。しかし、裸足で歩いています。
横断歩道に差しかかり離れる二人の手。安達さんは置きざりにされました。ベンチに腰掛ける安達さんと女性。
「私、安達さんを幸せにしたかった。幸せにするどころか、こんなに傷つけて」女性がひざまづき安達さんの裸足を手に取ります。泣き出す安達さん。
回想が終わり、(夢の)安達さんの自宅。安達さんは「いっぱい泣いたなあ。それで、そのまま彼とはお別れしちゃった。それ以来履いていない」と女性に言います。
「何で捨てなかったの?」と少女。
安達さんは「気に入っていたから。こんないい靴、自分で選んで買ったのは初めてだったから、手放したくなくて。全然似合っていなかったけどね」と返します。
「そんなことないよ。とても似合ってた」女性が諭すように言って安達さんの隣に腰を下ろしました。
少女が「歩きたいんでしょ。歩きたくてウズウズしているんでしょ?」と女性に話しかけます。
女性が「一度、お日様のもとで、歩きたかったな」と言い、「デート、夜ばっかりだったものなあ。楽しかったなあ」と安達さん。「安達さんと、色んな場所に行けて楽しかった」女性はそう言うと安達さんを抱きしめました。
安達さんも、目に涙を浮かべて、彼女の背に手を伸ばします。
そして起床した安達さんは、ぎゅうぎゅう詰めの下駄箱から赤い箱を取り出し、娘の長靴を収納。『思い出の靴』がバイバイリストに書き込まれました。「よし、行くよ」安達さんは、黒いハイヒールで、日差しが降り注ぐ庭を踏みしめていきます。よろめいてガーデンチェアに座り込む安達さん。彼女はハイヒールを笑顔で眺めながら「いいね」と呟きます。
【西村マネージャーの様子がおかしかった理由】
後日、安達さんは、西村マネージャーの車の中でスマホを眺めていました。車窓には海が広がっています。
「やったあ」と声をあげる安達さん。フリマアプリに出品した黒いハイヒールに、九千円の値段が付いています。
安達さんは、運転席の西村マネージャーの様子が気になっていきました。突然、彼は泣き出します。
話を聞く安達さん。西村は、付き合っていた女性が優しいと打ち明けました。そして〈西村くんのままで、全然いいんだよ〉という彼女の言葉を受け入れられない、彼女に買ったアクセサリーに空しくなり帰り道で泣いた・・・と言います。
安達さんは「え?道で?」と前のめり。西村は「渡さずに、別れました」と涙声で言います。
「そうだったんだ。ごめんね気づかなくて」と安達さん。突然、西村が海にアクセサリーを投げ入れようとします。
「ちょっと待って!」安達さんは、西村のアクセサリーをフリマアプリに出品しました。

第7話ネタバレ

捨ててよ安達さん 7話ネタバレ

【台本は紙派の安達さん】
『家政婦はFBI』4話の撮影に臨む安達さん(安達祐実)。休憩中に、ひかり(梶原ひかり)が「最近、台本をタブレットで読んでいるスタッフさん多いですよね?安達さんって、タブレットでも良い派ですか?」と聞きます。
「入ってこない気がするな。本が」安達さんはそう言って『家政婦はFBI』4話の台本を手に取りました。ひかりは「私も、紙の方が嬉しいなあ。初めて台本もらった時、感動しましたもん」と台本を見つめます。
撮影が終わると、西村マネージャー(西村晋弥)が「安達さん、本も紙派ですよね。次のコラム、本とかどうですか?安達さんの本棚パンパンじゃないですか」と言います。
帰宅した安達さんは、本棚を物色。五、六冊の本を持ってベッドへ。安達さんは、それらをパラパラめくって就寝します。
【正体を明かさない夢の中の少女】
ダイニングテーブルでみかんを食す少女(川上凛子)。隣に座った安達さんは「私、もしかして、妊娠したのかな?そうなんだよね?」と言って、お腹をさすります。
少女は「違いますよ。私、あなたの未来の娘とかじゃないですよ」と冷ややかな口調。安達さんはやかんを火にかけて「何か買って来ようかなあ。もう、来る流れじゃん?みかんでも良いかなあ」と呟きます。
「友達とか近所のおばさんなら良いけど、知らない人にみかんって・・・」少女が、神妙な顔つきで言いました。安達さんは「確かにね。じゃあ、買ってこよう」と玄関に向かいます。「誰来るの?すごい人?イケメン?」と少女。
足音がコツコツと響いてきました。
【夢に、ハードカバー・ヨウコと文庫本・ミヤが登場】
突然、安達さんと少女の前に、黄色のジャケットを肩に羽織った女性(松本まりか)が現れました。彼女が「あの子を捨ててちょうだい」と言うと、階段を降りる足音が聞こえてきます。
小柄な女性(徳永えり)が彼女の横に立って「いいえ、この人を捨ててちょうだい」と安達さんたちを見据えました。
ソファに座る安達さんと少女。二人を挟むように、黄色いジャケットの女と小柄な女性が腰掛けています。
「私たちのどちらかを捨てて頂きたいんです」と黄色のジャケット女性。「どちらかを?」安達さんが戸惑うと、少女が「誰なの?この人たち?」とみかんを食べながら言います。
黄色いジャケット女性が「私、ヨウコと申します。あちらが妹のミヤ」と口を開きました。「ヨウコとミヤ・・・え?小説?〈狂王の庭〉?小池真理子さんの?私好きなんですー」声を弾ませる安達さん。
そして「捨ててくれって何で?すごい好きな小説なんで大切に持っているつもりなんですけど」と言います。「この家には、同じ本が二冊ありまして・・・」とミヤ。
ヨウコは「私がハードカバーの単行本で」と言いました。ミヤが「私が文庫本です」と続けます。安達さんは何かを思い出した様子。
「一年くらい前に待ち時間が暇で、文庫本買ったんだった。あ、この間来た輪ゴムさんとレジ袋さん。その時の・・・」安達さんはミヤを見遣って嘆息します。
「そうです。彼らと一緒にやって来て一年が経ちました」とミヤ。ヨウコが「この家に、同じ本が二冊ある必要がないんじゃないかしら」とつれなく言います。
ミヤが「安達さん、どちらか選んでください」と迫ります。「どっちだって良いんじゃない?」と少女。ヨウコが「一緒にしないでくださる?」と言って立ち上がります。
【ハードカバー・ヨウコ VS 文庫本・ミヤ】
「単行本は、謂わば、作家、編集者、デザイナーの愛の結晶」そう言いながら両手でハートマークを形作るヨウコ。彼女が「文庫本とは格が違うの!格が」と続けると、ミヤも立ち上がりました。
「はっ!格?ちゃんちゃら可笑しい。文庫本のこの洗練されたミニマムデザインの良さがお分かりでないの?でっかい図体して笑わせないで」ミヤは口元に手を当て、肩を揺すります。
「ペラペラな紙に印刷されているくせに良く言うわ」とヨウコ。「じゃあ、姉さん、これまで安達さんの家以外で読まれたことがあって?姉さんがもっとスリムだったら、安達さんだって鞄に入れて持ち歩いたでしょうに」不適な笑みを浮かべるミヤに、顔を歪めるヨウコ。
安達さんが「どっちも素敵です」と言って立ち上がります。ミヤが「あの人みたいね」とポツリ。ヨウコが「セイジさん・・・この小説に出てくる男よ」と被せます。「どういう話なの?」と少女。
【〈狂王の庭〉が安達さんの胸を打つ理由】
安達さんは、人形をセイジに見立てて説明します。「ヨウコの旦那の従兄弟がセイジ。セイジはミヤの婚約者なの。でも、セイジが本当に愛していたのは、ヨウコ。で、セイジの運転手・サダカはミヤのことが好きで・・・こうやって人間関係を説明すると確かにねえ」安達さんは溜息をつきました。
少女が、ミヤをまじまじと見つめ「チョー可哀想」と言います。「確かに・・・悪かったわ、言い過ぎた」とヨウコ。ミヤは「私も、熱くなっちゃって」と返します。
少女は「つまんないなあ、もっとドロドロ見せてくれよ。安達さん、こういう小説が好きなんだ」と二人を見上げて言いました。
「なにかしら物語を読んでないと落ち着かないというか・・・」と安達さん。少女が「ドラマチックなのが良いわけか」と言うと、安達さんの顔が輝きます。
「ドラマチックかあ。そうかも。愛かなあ。愛に溺れていく人を見ると安心するのかもね。自分だけじゃないなあと思えるんじゃない?愛は惜しみなく与う・・・とか。有島武郎に言わせれば、愛は惜しみなく奪う・・・ってね」安達さんは、満足げに笑って言います。そして「だから、二冊買っちゃったのかな。愛を文学に求めちゃったんだなあ」と天井を仰ぎます。
「うぜえ。はいはい、どうした安達祐実。どっち捨てるか決めたれや!」少女が凄みました。「私を捨ててちょうだい!」と立ち上がるヨウコ。ミヤも「姉さん、私が行くわ」と続きます。
「私たち、生まれたからにはこの物語の美しさを、一人でも多くの読者に届けなきゃ行けないの」ヨウコが迫りました。ミヤも「そうよ。古本屋でもどこへでも売ってくださいな」とすがるように言います。
安達さんが「二人とも好きだよ」と呟くと、ドレスアップした女の子が現れました。彼女は冷蔵庫から取った氷をかみ砕きながら「私、ショウコ。電子書籍版です。暑いー」と言います。安達さんは電子書籍版も購入していたことを思い出し「はっ!」と声をあげました。
「モテ期ね。あの邪気の無さ」とヨウコ。ミヤは「負けたわ」と嘆息まじりに呟きます。「負けんな。こんな小娘、削除しちまいな!消せ消せ」少女がショーコににじり寄ったところで、安達さんは眠りから覚めました。
タブレットを手に取り、考え込む安達さん。彼女は、ドラマ撮影の休憩中に文庫本の〈狂王の庭〉を開きました。ひかりが隣に座って「あ、読みたかった本。面白いですか?」と聞きます。「読みたいの?良いよ。それ、あげるよ」安達さんは、文庫本の〈狂王の庭〉を手渡して言いました。代わりに安達さんは、トルストイの〈人生論〉を貰います。バイバイリストに〈文庫本 狂王の庭〉が書き込まれました。

第6話ネタバレ

捨ててよ安達さん 6話ネタバレ

【二回目の結婚だった安達さん】
階段下の納戸から、小さな何かを取り出す安達さん。神妙な顔でそれを眺めた後、再び納戸にしまい、二階に上がります。
彼女は、娘の寝顔を覗いた後に就寝しました。夢の中の自宅で、牛乳を飲む安達さん(安達祐実)。
黒のタキシードを着た少女(川上凛子)が、階段下の納戸を漁っています。「何やっているの?」安達さんが聞くと、少女がタオルを取り出し「そろそろ来るんじゃない?」と笑います。
「来るって?」「プレゼン」「捨ててよって?」少女が広げた巨大タオルには、キスを交わす男女がプリントされていました。
安達さんが「結婚パーティーでもらったの」と言うと、「趣味悪いけど、タオルなんか消耗品なんだから使ったっていいんじゃない?」と少女。
「色落ちしそうじゃない?」安達さんが、そう言うと、少女は「捨てちまえ!」とタオルを放り投げます。「リンタロウとナオミ?誰だよ?」「お世話になったスタッフさんなんだけど」「捨てちまえ!」タオルを持ってベランダへ駆け出す少女。
安達さんは、慌てて追いかけます。少女は「これで、あんた顔拭くの?リンタロウとナオミがチューしているタオルなのに?」と言って、タオルを安達さんの顔に押しつけます。「捨てない!」とタオルを引っ張る安達さん。
タオルが、ダイニングテーブル上の牛乳パックを直撃。床にこぼれた牛乳にタオルを放り投げる少女。「うわ。あららら」安達さんは、タオルをゴミ箱に投げ入れ溜息をつきました。
「結婚したら、脳内お花畑になるの?安達さんもそういうのあったの?」と尋ねる少女。
手を洗いながら「浮かれてはいたかなあ。特に、一回目は」と応じた安達さんは「そろそろ来ると思うんだけどなあ」と溜息まじり。

【男に擬人化した婚約指輪】
そこへ、玄関ドアをコンコンと打ち鳴らす音が。「なに?」少女が玄関ドアに向かい、安達さんが「婚約指輪!」と声を張り上げます。
タキシード姿の男(渡辺大知)が「お久しぶりです」とはにかみました。にこやかに頭を下げる安達さん。「今日、久しぶりに出して頂いたんで、そういう事なのかな・・・ですよね?」男がおずおずと安達さんに目を向けました。
安達さんは「はい」と小声。男が涙混じりに「分かってはいたけど、まいったなあ」と天井を仰ぐと、少女が階段を駆け上がりました。
「ちょっと!待って!いてよ」と少女の袖を掴む安達さん。少女が「ああいう空気は、ちょっと。タキシード二人はいらないでしょ」と顔を曇らせました。「いてくれるだけで、いいから」安達さんは、静かに力を込めて言います。

【婚約指輪の男「海に捨てて欲しい」】
ソファに腰掛けた安達さんが「実は、この度結婚しました」と言います。隣に座る男が「知ってますよ。結構、前ですよね」と部屋を見回しました。
「お別れした時も、再婚した時も、処分する気になれなくて」と安達さん。男が「それって、まだ・・・」とすがるような顔つきになりました。しかし、安達さんの「そういうことではなくて。考えるきっかけがあって、今しか無いなと思って」の言葉に、彼は肩を落とします。
男は「分かります。だから、こうやって来たわけですし」と呟き、「捨ててください!安達さん!ここまで大事にしてもらえただけでも、俺、幸せですから」と安達さんの手を取って言いました。
「ありがとう」と笑みを浮かべる安達さん。男は「お願いがひとつ、あるんですけど。二人が行った思い出の海があるじゃないですか。捨てられるなら、あそこがいいなあ」と遠い目をします。
「何を言っているの?」と安達さん。
少女が近寄って「そうだよ。あんた、自分がいくらするか分かってんの?」と咎めるような口調。「え・・・売るんですか?」と目を泳がせる男に、安達さんが「当たり前でしょ」とおごそかに言います。「当たり前だろ」と低い声で被せる少女。

【少女「あんたを売った金が、安達さんの血となり肉となる」】
「そんな・・・最後くらいドラマチックに終わらせてくれたって良いじゃないですか!」男が、おもむろに立ち上がりました。
少女が「ちなみに、いくらなの?」と安達さんの顔を覗き込みます。ひそひそと耳打ちの安達さん。少女は男に視線を移し「やるじゃん」とほくそ笑み「元夫だね?よし、売ろう!」と続けます。男は泣き顔。
「あんたを売った金がさ、この人たちの生活費となり血となり、肉となるわけで。海の底で眠るのと、どっちがいい?って話だよ」そう言って男を見上げる少女。男は、口をギュッと引き結び天井を仰いでいます。
少女が「仕方あるめえ」とコップの牛乳をゴクゴク。「あら。あららら」安達さんの眼前に、日差しに映えた海が広がりました。「ナヌ?」と目をキョロキョロさせる彼女の傍らで、男が目を細めています。
ウウッ。彼は泣きむせびながら、しゃがみ込みました。「安達さんとお嬢さんのお役に立てるんですね?でしたら、売ってください!安達さん」と男。
そこへ、一組のカップルが海岸を走ってきました。かつて恋人同士だった頃の男と安達さん。
波打ち際で、ジーパンを履いた男が、安達さんの薬指に指環を嵌めました。そして「キレイ」と笑みを浮かべるロングヘアの安達さん。少女が二人を眺めて「若かったね。二人とも」とポツリ。
傍らの安達さんが「ありがとう」とタキシードの男に言いました。「恋より楽しいことなんて、そうそうないよね」安達さんのその言葉に、タキシードの男が頷きます。起床した安達さんは〈バイバイリスト〉に、『指輪』と書き入れました。
後日、ダイニングテーブルに〈ママへ ごめんなさい。お風呂で・・・間違って排水口に流してしまいました・・・〉という書き置き。
安達さんは「下水道って、海に繋がっているかな?」と呟きました。その頃、安達さんの娘(新井美羽)が、自分の部屋にある三頭身人形ブライスと思しき人形の帽子を取っていました。指環が、人形の頭にちょこんと乗っていました。

第5話ネタバレ

捨ててよ安達さん 5話ネタバレ

【安達さんと本気で演技論を交わしたいひかり】
安達さん(安達祐実)は、ドラマ『家政婦はFBI』の撮影をしていました。
雨が降り出し、休憩に入る安達さん。
すると、共演者の梶原ひかり(梶原ひかり)が近寄ってきました。
ひかりは「私の芝居どうですか?安達さんとやり合う感じの役じゃないですか?化学反応起こせていない気がして」と言います。
「監督に聞いてもらっていい?監督がいいって言えば大丈夫だと思うよ」と安達さん。
ひかりが「そうじゃなくて・・・通じないかな。安達さんて、何を言っても、当たり障りのないことしか言ってくださらないというか、本気で安達さんとぶつかりたい」と言って台本に目を落とします。
帰宅した安達さんは、バイバイリストに〈誰からも好かれたがる気持ち〉と書き込み「ばいばい」と呟きました。そして、就寝します。

【ひかり、安達さんの夢に登場】
夢の中で、安達さんは、少女(川上凛子)のグラスに、子どもビールを注いでいました。
「ビールじゃないのかよ!」と毒気づく少女の出で立ちは、背中に羽織ったカーディガンの両袖を胸元で結ぶ『プロデューサー巻き』。彼女が「呼んだの?」と聞きます。
安達さんは「分かった?寝るときに、イメージを強く持って寝ることで、夢をコントロール出来るんじゃないかって・・・伝わったの?」と笑みを浮かべました。
少女が「安達さんに支配されている感が、むかつく。
どうしたの安達さん、聞いて欲しい話でもある?」とぽつり。
「いいじゃん、せっかく仲良くなったんだから」と笑う安達さんに少女は「私が誰だか分かったの?」と聞きます。
「分からないけど、あなたが誰だか問題は、とりあえず置いておこうかなと思って」と紅ショウガの天ぷらに箸を伸ばします。
少女が『家政婦はFBI』の台本を手に取りました。
彼女はそれをパラパラとめくり「この子の話?」と呟きます。「何が?」ととぼける安達さん。
少女は「気の強そうな顔をしているよね」と言うと、安達さんは「いい子だよ」と声を弾ませました。
「嘘だあ。嫌いなの?分かりやすい・・・」と少女が安達さんの顔を覗き込みます。
「おはようございます!」二階から女性の大きな声が響き渡りました。
少女が「来たね。喧嘩両成敗だからさ」と階段に向かいます。

【ひかり「安達さんと仲良くなりたいんです!」】
ロングソバージュヘアの梶原ひかりが、おはようございます!を連呼しながら、階段を降りて来ました。
ぎこちなく笑う安達さん。
ひかりと少女がソファに並んで座ります。
少女が「梶原さん、安達さんのこと嫌いなんだって?」と聞きます。
「嫌いとかじゃなくて、尊敬できないだけです。
安達さんみたいな、この場の空気を悪くしないために、ただやり過ごすだけみたいな人は、一緒にやってて腹が立ちます」とひかり。
安達さんが押し黙っていると、少女が「言われているよ!どうなの?」と語気を強めます。
安達さんは「ドラマってチームで作るものじゃん?」とひかりに笑顔を投げかけました。
「だから、闘わないんですか?」とひかり。少女が「分かる。安達さんってさあ、結局、誰からも好かれていたいんだよね?」と細めた目で安達さんを見ます。
ひかりは「だから、どこか人との距離が縮まらないっていうか。
嫌われはしないけど、そこまでの存在というか。
私はもっと安達さんと仲良くなりたいと思っているんですよ」と同意を示します。
そして「私のことどう思っています?」と体を前に傾かせて言いました。
ウーンとひとしきり唸った安達さんは「どう思っているとか関係ないから。仕事だよ」と微笑みかけます。
「ください!さあ!」ひかりがおもむろに立ち上がって、両手を広げました。
安達さんは逃げるように冷蔵庫へ向かいます。
「すごくストイックだし、後輩なのに尊敬できる!」と安達さん。
ひかりが「感情あるんすか?私に興味あります?」とにじり寄って言います。
冷蔵庫から取り出した紅ショウガを、無言で食する安達さん。
ひかりは「溢れ出てしまう役者魂みたいなもの無いんですか?」と仁王立ちで言いました。
「そう・・・なのかもね」安達さんが、細い声で返します。
そして「小さい頃から、人の顔色ばかりうかがってきちゃってるからね。
そりゃそうなるよね」と続けました。
「先輩、落ち込んじゃいました?責めるつもりはなかったんです」と優しい声音で言います。

【安達さん、怒る】
安達さんの顔が険しくなりました。
彼女は「みんなが気持ちよく過ごせるように考えて動いて何が悪いの?あんたみたいに安っぽい持論振りかざす人の裏でさ、心すり減らして、踏ん張っている人間がいるんだよ?あんたお芝居しているとき、相手のこと全然見ていないからね?それが悪いってわけじゃないけど、私は役者魂みたいな曖昧なものに頼っていないの!分かったか、この頭でっかちが!」とまくし立てます。
言葉を失うひかり。
照明の光量が徐々に落ちて、ひかりが闇に包まれます。
光量が戻ってくると安達さんが「頭ちっちゃくなっちゃった」と呟きました。
ひかりの髪型が、ソバージュからストレートに変化しています。
ごめん、言い過ぎちゃった・・・と安達さん。
ひかりは彼女の手を取ると「嬉しいです。やっぱり凄いです、安達さんは」と言いました。
安達さんは「私さ、嫌われるのが怖いんだよね。ずっと、その気持ち捨てたいと思っていた。でも、これが私なの、こうでしかいられないの」と俯きます。
ひかりは「捨てないでいいじゃん、だって誰からも好かれたいという思いが、先輩をすごく優しくて、強い人にしたんだと思う。
先輩、全力でぶつかって行きますから、覚悟して下さい」と笑いました。
安達さんは「かかって来いよ!後輩」と涙目になります。
翌朝、起床した安達さんは、バイバイリストの〈誰からも好かれたがる気持ち〉に大きなバツ印を重ね書きしました。

第4話ネタバレ

捨ててよ安達さん 4話ネタバレ

【安達さん、光代おばさんから、お手製時計をもらう】
安達さん(安達祐実)は、光代おばさんから、お手製の時計をもらいます。その時計は、丸くて、Lサイズのピザのような形でした。ラインストーンが散りばめられています。ダイニングテーブルにそれを置き、お礼の手紙を書く安達さん。あーでもないこーでもないと文面を考えているうちに、テーブルに突っ伏して寝てしまいました。夢の中の安達さんの自宅で、少女(川上凛子)がダイニングテーブルについて書き物をしています。後ろから、覗き込んで「ちょっと、ちょっと」と焦る安達さん。安達さんが書きかけたままのお礼状に、少女は〈もう送らないでください。迷惑です。悪趣味です。きついです。しんどいです。ムリっす〉と書いていました。少女は、安達さんが書いた文面を読み上げます。「光代おばさん、心のこもった手作りのプレゼントいつもありがとう。カラフルなデザインで心が明るくなります・・・」嘘つけえ正気?プププ、と毒づく少女。玄関ドアからノックの音が聞こえてきます。
【中年の女「私、光代おばさんが作った時計です」】
「はいはーい。どうぞ。開いてますよ」声をかける少女。反応がない玄関を見つめる安達さん。「どうもー!」不意に、後ろのダイニングテーブルから中年の女が、現れました。はあっ!?と身を縮こまらせる安達さん。女は「私、今朝からここにお世話になっています時計です」と口を開きます。安達さんが制作期間を尋ねました。「一ヶ月ぐらいかしら」と女。「重っ。あんた重いよ、光代」と言う少女に、女は「私、光代じゃないわよ、光代おばさんが作った時計」と諭しました。「そうですよね、時計さんですよね?」と苦笑いの安達さん。不意に、少女が、女のヘアアクセサリーに目を止めて「おいしそう」と呟きます。「面白いこと言うわね。これは天然石ね。パワーストーン。今の祐実ちゃんにはこれが良いだろうって」と女。少女は「祐実ちゃんのためにセレクトされた天然石・・・一ヶ月間毎日毎日。どうするの?ますます捨てられなくなっちゃうでしょ」と言います。安達さんは「捨てるなんて言ってないでしょ。気持ちは、本当に嬉しいから!」と怒気を顔に表しました。
【光代おばさんは、首と肩を痛めている】
紅茶とクッキーを用意する安達さん。女が「ごめんなさいね。急に押しかけて。私みたいなでかい時計が来て迷惑してるでしょ?」と聞きます。安達さんが「この部屋、殺風景だったんで、嬉しいです」と答えると、女はキョトンとしました。紅茶を置いた女は「捨ててもらえないかしら?私のこと」と真顔になります。「光代おばさん、これ作ってて具合悪くなっちゃって、集中しすぎて首、肩やっちゃって」と女。安達さんが、自身の首に手をやります。少女が「でも、光代が勝手に作ったんでしょ?安達さんが頼んだんじゃないよね」と呟きました。「おっしゃる通りなの。最初はさ、リングピロー(指輪を置くクッション)作ってあげたじゃない?祐実ちゃん、すごく喜んでくれて。あれがよっぽど嬉しかったんだねー。あれから、ハンドメイドに凝り始めて。祐実ちゃん丁寧にお手紙とお礼を送ってくれるじゃない?もっと喜ばせようと張り切っちゃったのよね」と女が頷きます。安達さんが「ごめんなさい、かえって気を遣わせて・・・」と目を伏せました。女は「祐実ちゃんから、お手紙とお礼が来る限りは終われないのよ、あの人も。祐実ちゃんから終わらせてあげてくれないかしら」と安達さんを見つめます。そっか・・・そうだったんだ・・・と溜息をつく安達さん。女が「趣味悪いじゃない?こんなセンスの良い部屋に住んでいる女優さんがねー、あんなもの持ってちゃイケないわ。私だって、こんな姿しんどいんだから!」と顔を歪めて言います。安達さんが言葉に詰まっていると、女が「テレビで祐実ちゃんが活躍しているの見られたら、それで嬉しいのよ。だから、お仕事、頑張りなさい」と言って微笑みました。安達さんは、女のヘアアクセサリーを指さして「ちなみに、その石って、効果?意味って・・・」と聞きます。「そうね、これは、あなたを縛るものから、心を解放するパワーストーン。新たな一歩を踏み出すってね・・・とか言って、所詮キレイなただの石よ」女が、安達さんに天然石を渡して笑い声を立てました。愛おしそうに天然石を眺める安達さん。女が「じゃあね。元気でね」と笑みを浮かべて立ち去りました。安達さんが、光代おばさんお手製の時計を眺めます。そして「私、何に縛られているんだ?」と首をかしげました。お手製時計が、バイバイリストに加わります

第3話ネタバレ

捨ててよ安達さん 3話ネタバレ

【夢をコントロールしたい安達さん】
安達さん(安達祐実)は、夢に人が出てきて『捨てて欲しい』と訴えられることに嫌気が差しています。そんな夢を見たくない彼女は、『明晰夢』を知りました。ウィキペディアで調べる安達さん。〈明晰夢とは、夢であることを自覚しながら見る夢であり・・・トレーニングによって、その内容を思い通りに操れる可能性がある・・・〉安達さんは、古いガラケーを充電器にセットして、ベッドに向かいます。娘が描いたクレヨン画を眺めました。海辺で浮き輪に乗る女の子と、彼女を笑顔で眺める女性。「青い海、白い雲、カニ、ヤドカリ、子供たちの笑顔、フフフ」安達さんは、笑顔でそう呟きながら眠りにつきます。夢に青い光景がぼんやりと浮かび上がりました。喜々とした声で青い海・・・と呟く安達さん。焦点が定まって現れたのは、青い服を着た少女(川上凛子)でした。少女は、仰向けに寝そべりながら、美顔器ローラーで頬をコロコロしています。安達さんは「なんで出てくるの?休日に家族で海へお出かけ~という夢を見る予定だったんだけど・・・」と溜息をつきました。そして、少女に年齢を聞きます。「安達さんと同じ」「そういうのいいから。流石にない。同い年には見えないよね」安達さんが呆れていると、玄関の扉がノックされました。「ウチにあるもの捨てて下さいって言ってくるんでしょ?高校の時に使っていた携帯だと思うんだよね。高校生の女の子が来るんじゃないかな?出来ているんじゃない、明晰夢?」と顔を綻ばせて玄関に向かいます。
【初代ガラケーの男「捨てられることに納得がいく理由が欲しい」】
少女が玄関の扉を開けると安達さんは、顔を強ばらせました。太い眉毛の男(加藤諒)が目を伏せて立っています。「僕、安達さんの初代ケータイです」と男。安達さんが「え~?想像していたのと違った。捨てて欲しいって話ですよね?それだったら、もう捨てるつもりでいるんで大丈夫ですよ」と言いながら、彼を押し戻します。男は「僕、抗議したくって」と前のめりになりました。「抗議?」と戸惑いつつ、安達さんは男を招き入れます。彼は「捨てられるにしても、納得感が欲しいんです!」と訴えました。「使わないから」と安達さん。「じゃあ、なんで20年間、捨てなかったんですか?」「忘れてたから」「酷い」男が俯くと、少女が「ひどっ!忘れられるのって辛いんだよ。邪魔もの扱いされた方がまだマシ」と呟きます。男が目に涙を浮かべて「忘れられていたんだ。携帯は、思い出の品というジャンルじゃないですか?」と言います。そして「1999年、女子高生を中心に世界が回っていたと言っても過言ではない、そんな時代に女子高生だった安達さんの青春が!僕には、詰まっているんですよ?ちょっとぐらい、懐かしそうに眺めるとか、そういうことがあっても良かったんじゃないですか?」と続けました。少女が「ケータイが熱くなっちゃってる、充電中じゃあるまいし」とポツリ。男は「安達さんの青春とともに生きていたと思っていたんで、別れるなら別れるでお互いが納得する形で終わらせませんか」と安達さんを見据えました。少女が「お、恋の終わりっぽい」と茶化します。
【初代ガラケーの男「1999年5月7日を思い出せたら、捨ててください」】
「青春とか、なかったんで。買って嬉しかったのは覚えているんですけど、学校から仕事へ行くときとか、迎えに来てもらうとかそういうのだったんで・・・女子高生の青春みたいなのはなかったかなあ」と肩を落とす安達さん。そして男に向き直り「正直、高校時代って、あまりいい思い出じゃないんだよね。嫌な思い出があるわけでもないんだけど、普通の高校生とは違うからさ。後悔しているわけじゃないよ?ただ、思い入れがある時期ではないというか、だからごめんなさい」と頭を下げます。「分かりました。すいませんでした」男もお辞儀をしました。彼は、犬のキーホルダーを安達さんに差し出します。安達さんが『家なき子』で演じたすずの相棒・リュウでした。安達さんはそれを眺めながら「出てたドラマのグッズ。本当に仕事ばっかりだったなあ。それはそれで楽しかったけど・・・いや本当に楽しかったのかな?人間の記憶って曖昧だねえ」と首をかしげます。男が「確かに、着信履歴は、お母さん、マネージャー。お母さん、マネージャーだったなあ。全部覚えていますよ」と呟きました。そして胸を押さえると「安達さん、1999年5月7日に何をしていたか覚えていますか?」と問いかけます。「仕事、ドラマとか・・・でしょ?どうせ」と安達さん。男は「安達さんの言うとおり、人間の記憶は曖昧なんですよ。辛かったことも良かったことも、忘れさられることもあれば、その逆もあります。その日のことを、思い出せたら、捨てて下さい」と微笑みかけました。目を覚ました安達さんは、初代ガラケーを手に取ります。〈1999年5月7日ともみ〉のフォルダを開きました。〈受信メールFromともみ 上手くいった?〉〈送信メール さやかにママのふりしてもらって、先生に電話してもらった。(笑)〉安達さんは、画像フォルダを開きます。制服を着た彼女が微笑んでいました。両隣に同じ制服の女の子が2人いて、背後に2人の男性がいます。安達さんたちの背後には、海が煌めいていました。「青春じゃん」と呟く安達さん。彼女は、高校時代の友達と食事をする約束を取り付けます。

第2話ネタバレ

捨ててよ安達さん 2話ネタバレ

【安達さんは紅ショウガが好き】
安達さん(安達祐実)は、雑誌の企画で全12回私物を断捨離することになりました。編集部の「安達さんらしい身近で暮らしにまつわる何かを捨てて欲しい」といった要望に悩みます。帰宅して、冷蔵庫から紅ショウガを取り出す安達さん。紅ショウガは輪ゴムで止められレジ袋に入っています。そしてキッチンのシンク下には、ポリ袋が大量に仕舞われていました。ソファに仰向けになると彼女は胸に、小皿を置きます。そこから紅ショウガを箸で運んでいると、寝落ちしました。目を開けると少女(川上凛子)が食卓で紅ショウガをポリポリ食べています。彼女は書店員風のエプロンを着けて、ポケットにはたきを差していました。「もしかして佐藤チエちゃんじゃない?」と安達さん。少女は否定しました。安達さんが「夢に現れるのって、私の後悔とか心残りとか?そういうことかなって思うんですよね」と呟き「女の子に悪いことしたことあったかな?と考えて、佐藤チエちゃんを思い出して」と続けました。「何したのさ、佐藤チエちゃんに」と少女。安達さんは、幼稚園でのお遊戯会を語ります。魔法にかかってシンデレラになる前の役を佐藤チエちゃんが、シンデレラの役を安達さんが演じました。安達さんは「私のこと恨んでる?幼稚園児ながらに傷ついたと思うんですよね」と声をかけます。「知らん」と少女。安達さんはチエちゃんがお芝居を褒められていたことが悔しいと語りました。さらに「変身前のシンデレラこそ私にやる意味があったと思う」と言います。少女が「引くわー。生まれながらの女優か」と冷ややかな目を安達さんに向けました。玄関からノックの音が響きます。
【輪ゴムの女「体力的にも精神的にも限界」】
30歳前後と思われる男(戸塚純貴)と女(臼田あさ美)が部屋に入ってきました。女が「私たち、安達さんに捨てて欲しいんです」と悲壮感を漂わせます。少女が「輪ゴムさん」とはたきを女に差し向けました。さらに「で、レジ袋さん」と男性にそれを向けます。少女は「捨てろよ~」と溜息をつきました。「何で?便利じゃん」と心外そうな安達さん。女が「人のこと便利とか言っている・・・」と目を伏せました。安達さんが「人なんだ」と目を丸くします。そして「待って、これ私の夢の中だよね?」と少女に囁きました。「だからって、人のこと傷つけて良いと思ってるんだあ。不遜だな」と男が口を開きます。「安達さんの紅ショウガを止めさせて頂いています。でも体が限界なんです」女が冷蔵庫の前に立ちました。冷蔵庫の扉のマグネットフックに輪ゴムがかかっています。「私ばっかり仕事させるんです。一番上にあって、ちょっと大きめだから」と口を尖らせる女。少女が「うわ、都合のいい女扱い」と呟きました。女は「私だけ使ってもらえて、初めは嬉しかったんです。でも私じゃなくてもいい仕事を振るようになって」と肩を落としました。彼女は、1キロの小麦粉の袋や小袋を止めたことを回想します。「体力的にも精神的にも限界なんです。このままじゃ私、近いうちに切れて紅ショウガをぶちまけてしまいそうです」そう言うと女は、ぬいぐるみをねじりました。安達さんはそれを奪い返して「確かに適度な長さのやつ使っていたかも」と目を下に向けます。
【輪ゴム女と手提げポリ袋男の喧嘩。そして仲直り】
男が唐突に「贅沢なんじゃないの。俺、書店のレジ袋だぜ」と切り出しました。彼は「一年放置された俺からすると、君の話は贅沢だと思うよ」と続けます。「年取って張りがなくなっちゃってこれ以上パフォーマンスが落ちるくらいなら今の内に・・・」女が言い返します。男は「君はいつだって仕事、仕事だね」と被せました。ゴングを打ち鳴らす音が鳴り響きます。男と女は、安達さんを間に挟んで口げんかを始めました。「職務を全うするのが筋なんじゃないの?1年暗い部屋の中で何の仕事も与えられないこっちの気持ち分かる?」「あなたはいつだってプライド、プライド。結局、書店のレジ袋のプライドが邪魔してゴミ袋になれなかっただけじゃない!」「プライドを失ったらさ、存在する意味ないでしょ?」「周りにマウント取ってつまらない人生ね」女が立ち上がりました。彼女は「じゃあ言いますけど、あなた材質が良いからって、可愛いサブバッグになれるわけないのよ」と言い放ちます。男は「俺だって、ゴミ袋になる覚悟は出来てたんだよ」とうな垂れました。「ごめん、言い過ぎた。あなたの活躍がもっと見たかったから。最初は、知的な感じがして」と女。彼女は「俺だって見せたかったよ。バリバリ働いている姿・・・」と謝る男の手を取ります。「あれ、お二人って・・・」と安達さん。
【輪ゴム女と手提げポリ袋男は、恋人だった。そして仲良くゴミ箱へ】
女が「私、彼が入れていた書籍に付いていた輪ゴムなんです。一緒に来ました」と言うと安達さんは「はっ!」と息を止めます。そして、少女の書店員風のエプロンとはたきに視線を移しました。安達さんは、書店で『小顔ローラーの付録付き女性誌』を買ったことを思い出します。十字がけの輪ゴムで結束されたその女性誌『ストライプ』は、確かに深みどり色の手提げポリ袋に吸い込まれていました。不意に、男と女が、本棚に向かいます。彼らは本に被さったブックカバーに手を乗せ「愛されてる」「大事にされてる」と言いました。女が「便利な暮らし、便利な女」と呟いてソファに腰掛けます。彼女は「やっぱり私、あなたと一緒に生きて行きたい!私だけ先に切れて捨てられるのは嫌」と男にすがります。少女が「やっぱりそうだ。お二人付き合っているよね?」とニヤけました。「付き合ってます」と言う女にスポットライトが当たります。「輪ゴムとレジ袋の恋かあ。よしデートだ」少女ははたきを一振りしました。すると、安達さんたちは、彼女の自宅の庭にワープします。さんさんと降り注ぐ日差しに、煌めく草花。プランターに水やりをしている少女が「安達さん。彼を捨てなかったのはどうして?」と聞きます。安達さんは「いつか使うと思ったから」と歯切れ悪く返しました。「見えないところに遠ざけて罪悪感から逃げているんだ」と少女。男が「もう気を遣ってくれなくてもいい、捨ててよ、安達さん」と笑みを浮かべました。「ありがとう、2人とも」と安達さん。男が「さよなら、安達さん」と呟きます。しかし、女が「安達さん、私ばっかりに仕事をさせてたのは私を先に亡き者にするためなの?」と怒りを露わにしました。戸惑う安達さんに少女が「はっきり言ってやんな」と語りかけます。絶対にないと言う安達さんに目を細める女。すると男が後ろから女を抱きしめて「信じろよ。俺を」と耳元で囁きました。少女が、じょうろを落とします。晴れて輪ゴムとレジ袋は、ゴミ箱に投入されました。

第1話ネタバレ

捨ててよ安達さん 1話ネタバレ

【要らないもののリストアップに悩む安達さん】
安達さん(安達祐実)が、雑誌企画の打ち合わせのために会議室に現れました。女性編集者が「安達さんに毎号なにかひとつ手放して頂く・・・テーマが〈手放して心地よく暮らす人〉ということで、全12回を考えております」と言います。帰宅した安達さんは紙を取り出し『捨てるもの』と書き出しました。ソファに寝転び考え込む安達さん。書棚をまさぐり、本が落下します。『安達祐実様、完パケ』とマジック書きされたDVDも落ちていました。それを戻した彼女は、就寝します。
【夢の中の女「私、安達さんの代表作のDVDです」】
自宅で、安達さんはカミソリでセーターの毛玉を取っていました。「意識失っているようなもんだよ。寝ている間の記憶がある人もいるけどね。私は覚えていない派だから」そう言う安達さんの背後で、少女(川上凛子)がソファに腰掛けています。少女が「だからって、寝るの3時間は短くない?3時間後には私のことなんて・・・」と顔を曇らせました。安達さんが「あ、しゃべった」と呟きます。少女は、安達さんの毛玉とりを眺めながら「夢の中でもこんなことして」とぼそっと言いました。不意に、玄関からノックの音が響きます。「あ、来たかも」と少女。30代と思しき女(貫地谷しほり)が入ってきました。安達さんは、戸惑いの表情を浮かべています。少女が「では、始めます」と言って、女が「お願いします」と頭を下げました。え、何?と安達さん。女が「私、安達さんに捨ててもらうために、ここに来ました」と思い詰めた表情で言います。少女が「安達さん、ショートスリーパーで時間ないから始めますね。簡単に自己紹介をどうぞ」と女に視線を注ぎました。「私、安達さんの代表作と世間で言われている作品が焼かれたDVDです」と女。安達さんは立ち上がって「なになに?怖い怖い」と後ずさりをします。女が立ち上がって「あの人、酷くない?」と指を差しました。少女が「座って」と2人を落ち着かせます。
【夢の中の女「私を捨ててちょうだい!」】
少女を挟んで、安達さんと女はソファに腰を下ろしました。少女が「この家に来てどのくらいですか?」と尋ねます。女は「4年くらいですかね。当時の安達さんとスタッフが20年ぶりくらいに再会した時に・・・ね?」と安達さんに目配せをしました。安達さんは首を傾げています。女は「この4年間、観て貰えていなくて」と肩を落としました。そして、本棚に視線を走らせて「さっきも、また本と本の間に戻されて」と言って俯きます。安達さんが、解せないな・・・と言って天井を仰ぎました。少女が「そこは、仮の姿という感じで認識してもらって」と諭し「明日、ゴミの日だよ、どうする?」と続けます。安達さんは「ここにあれば、いつか観るかもしれないし」と言ってカミソリで毛玉を取り始めました。女が声をかけます。「いつかとは?」「ふと観たくなった時とか」「ふと、とは?」「なんだろうねえ、話題になった時とか?」「・・・今、ショリショリします?こっち集中してよ!」女が苛立ちを露わにしていきます。少女が「安達さんは、つまり捨てたくないんだ?」と割って入りました。彼女は「で、捨てて欲しい?」と言って女を見つめます。女は「はっきりして欲しい!どうしたいのか。あの日帰ってきて速攻、本と本の間にしまわれてそれっきり・・・」と声を落としていきました。そして「捨ててちょうだいよ!きっぱり」とテーブルを叩きます。「ええ何これえ・・・」と立ち上がる安達さん。
【夢の中の女「同情するなら、観ておくれ!」】
少女が「潜在意識で気になっていたんじゃない?」と呟くと、女の顔が輝きました。女は「気になってくれていたのに、観てくれなかったのはどうして?」と疑問を投げます。安達さんは「見返すまでもないというか。この作品は私の中に生きているから。DVDとして形に残っている安心感とか。要らないとかそういうことじゃないから」と言って食器を洗い始めました。「安達さんが言っていることって、テイの良いことばっかりなんだよ。ホント、つまんなくなったな」と女が溜息をついて言います。安達さんが「あなたは私の何を知っているというの?」と詰め寄りました。女は胸に手を当てると「知ってるさ。アンタの芝居はここに刻まれているからね!」と語気を強めます。「それは役であって私ではない」と安達さん。「気を使って、ここにいさせてもらっても嬉しくないんだよ」と消え入るような声で女が言います。彼女は土下座をすると「同情するなら観ておくれ!」と叫びました。パチパチ・・・。少女の小さい拍手の音が響きます。女が「どんな顔して観るのかなあ?半分楽しみで半分怖い」と泣き顔になりました。女の頭を少女が撫でます。「ずっと、私はあの作品の安達祐実だったの。最近、それから解放されてきたんだよ」と安達さんが言うと女が「世間のイメージとか、なに気にしてんの?捨ててよ、安達さん」と詰め寄ります。少女が「安達さん、あんたのこと認めてあげてないの、あんだだけ。では捨てるってことで・・・」と言って安達さんの肩に手を乗せました。安達さんは、2人を誘って完パケDVDを視聴すると「私、良い芝居してるじゃん」と涙します。翌日、安達さんはマネージャーに「捨てるんじゃなくて、あげたの。娘に」と言いました。そして夢の中で手を振る少女を思い浮かべて「あれ?あの子だれ?」と呟きます。安達さんのリビングの壁に貼ってある用紙には、〈捨てるもの〉に棒線が引かれて〈バイバイリスト〉に訂正されていました。

「捨ててよ安達さん」感想

捨ててよ安達さん 最終回(12話)感想

今回の夢の舞台は、母親の胎内に見立てた競技場です。
そういうことで、早くここを出たいと言う安達さんは胎児で、少女がへその緒なんだなと感心しました。
そして、早く生まれたがる安達さんを、困難な人生が待ち受けていると脅す少女に笑いました。
〈母親が重い病で入院、血の繋がらない父親、小学生の時から靴磨き、唯一の友達は野良犬だけー〉この少女の言葉はどこかで聞いたことがあると感じました。
安達さんが四半世紀前に『家なき子』で演じたすずの環境ですよね。そういった小ネタが面白かったです。
そして、ドラマ終盤で、自分を捨てないでと号泣する少女に胸を打たれました。へその緒が少女の正体という設定が良かったですね。

第11話感想

捨ててよ安達さん 11話感想

今回は、安達さんの捨てられないモノ(パジャマ)が、バイバイリスト入りしませんでした。安達さんが、妊娠の喜びを噛みしめている回想シーンを観ると、彼女がその時に着ていたスウェットを捨てられないのは、仕方がないことと言えます。
私の物置には、自分が乗っていたベビーカーが何十年も眠っています。母親が亡くなっても、そのままなのは、愛情を感じるからです。そんなこともあって、大きなお腹でニコニコしている安達さんに、自分の亡き母が重なってしまいました。
捨てられない!と頑なに主張する安達さんに凄みを感じましたが、子供にまつわるモノは捨てなくても良いのではないかと思いました。

第10話感想

捨ててよ安達さん 10話感想

安達さんは、着ぐるみのバイトをしていたことを娘に知られて、からかわれるのを恐れていました。
そんな安達さんに、共感しました。私も、二十代の頃の仕事に誇りを持てませんでした。有期雇用の派遣の仕事で食いつないでいたからでした。
なので、少女の「一生懸命生きるため、もがいていたことがあるんだよって恥ずかしがらずに説明してやれよ!そうやって、頑張って生き抜いてきたから、美羽と出会えたんだよって言ってやれよ!」という台詞に胸を打たれました。
そうだよなあ、派遣で食いつないだ過去をネガティブに捉えることないよなあと考えさせられました。
そして、少女の言葉をきっかけに、安達さんが給与明細を持って娘の部屋に入っていったシーンが良かったですね。

第9話感想

捨ててよ安達さん 9話感想

北村匠海さんが、芝居は自分じゃない人格でやる場所、音楽は北村匠海として言葉を吐ける場所と言ったシーンが印象深いです。芝居より音楽の方が自分らしさを発揮できるということでしょう。
一方で、安達さんはオンオフがないと言っています。北村さんとは真逆のタイプですね。
また、劇中で、安達さんは、女の子(十年前の安達さん)に「みんなのための安達祐実像・・・捨てよう!」と言っています。この台詞からも、オンオフが切り替えできない性格や、髪型を自由にできない不満を感じ取ることができます。
そして、安達さんの夢に出てきた北村匠海さん。9話の予告動画を観た時は、ギターを捨てて下さいと安達さんに懇願するのかと思いました。
しかし、北村さんは、10年前の西村マネージャーということで、ずっこけちゃいました。ただ、安達さんが、髪を5ミリ切ってくれと言う西村マネージャーに不満を抱いていると考えれば、彼を捨てたがっているとも言えます。

第8話感想

捨ててよ安達さん 8話感想

安達さんと西村マネージャーは、恋人との釣り合いを過剰に考えて疲れてしまうタイプでした。
私も過去を振り返ると、確かに自分を大きく見せたがっていたなあと共感しました。ただ、自分を大きく見せる方法は、十人十色ですね。
安達さんは大人の装いで、自分を大きく見せようとしました。西村マネージャーの場合は、高価な贈り物でした。私の場合は、会話が苦痛で付き合い始めは一生懸命話します。でも、段々と口数が少なくなって、喋らないよね!とキレられたことがあります。
八話を観てそんなことを思い出しました。やっぱり、初対面から自分らしく振る舞うことが大事だなと感じます。

第7話感想

捨ててよ安達さん 7話感想

〈狂王の庭〉が、実際に販売されていることに驚きました。
安達さんは、劇中で小説に登場するセイジが、ミヤという婚約者がありながら、人妻のヨウコに溺れると説明しています。
安達さんも、単行本・ヨウコと文庫本・ミヤとの間で板挟みになって苦悩していたので、彼女をセイジに見立てたかのようなストーリーだと感じて、面白かったです。
電子書籍版の登場にも笑いました。第三の女は、〈狂王の庭〉に登場するのでしょうか。気になります。

第6話感想

捨ててよ安達さん 6話感想

ドラマの冒頭と中盤にやたらと映る人形が気になりました。タカラトミーが、販売しているブライスのレプリカ人形のようです。私は「伏線だなこれ」と思いました。
ですが、どうストーリーに関係するのか分かりませんでした。
その伏線は、安達さんの娘が、指環をブライスの頭に隠したことで回収されています。そういったオチだから、冒頭から人形が映し出されていたんだなあと感心しました。

第5話感想

捨ててよ安達さん 5話感想

安達さんや、少女の衣装でフフッとなりました。
自宅の安達さんのTシャツには、〈TEEnage〉とありました。安達さんは、童顔だから、スタイリストにいじられているのでしょうか。
また、少女の衣装が、プロデューサー巻きだったのが可笑しかったです。
石田純一さんがチラつきました。そして、ドラマ後半のシリアスなところが良かったです。
安達さんの「人の目ばかり気にしていた。
それのどこが悪いの」という台詞は、子役で大成した安達さんならではの言葉だなと納得しました。
その〈誰からも好かれたがる気持ち〉を捨てないという結末が素晴らしいです。
言いたいことを言えないサラリーマンに通ずるなと共感できました。

第4話感想

捨ててよ安達さん 4話感想

第3話感想

捨ててよ安達さん 3話感想

自称初代ガラケー男の「捨てられる理由を教えて欲しい」という言葉に考えさせられます。
少女は、それを「恋の終わりっぽい」とちゃちゃを入れました。
恋の終わりとは、言い得て妙です。
そう考えると、新しいものに目移りして乗り換える罪悪感は、物でも恋人でも大きさの程度はあれども同じだと感じました。
特に、人間関係は、急に連絡を断たれたりしたこともあれば、断ったりしたことがありました。
確かに、自然消滅は、気分を害しやすいなあと若い頃を思い出しました。

第2話感想

捨ててよ安達さん 2話感想

雑誌に付いていた輪ゴムと、それらが入っていたレジ袋が恋人同士という設定が斬新で面白かったです。安達さんに酷使された輪ゴム女の「体力も精神も限界」という台詞がブラック企業に使われる労働者のそれのように思えて可笑しかったです。さしづめ安達さんはブラック社長といったところでしょうか。書店のレジ袋男の「俺なんか一年放置されている」という言葉も、仕事にあぶれた労働者の台詞のように聞こえて、滑稽でした。

第1話感想

捨ててよ安達さん 1話感想

擬人化した女の「同情するなら、観ておくれ!」に笑ってしまいます。『家なき子』の名台詞「同情するなら金をくれ!」を思い出しました。安達祐実さんが出演したそれが、四半世紀前以上の作品かあと、感慨深かったです。4年前に、20年ぶりに集まったというスタッフは『家なき子』のスタッフではないか?と想像する楽しさがありました。そして安達さんが、完パケDVDを捨てると女優のイメージに囚われていた頃の自分に戻ってしまうのが怖いと言ったシーンが良かったです。

ドラマ『捨ててよ安達さん』まとめ

「捨ててよ、安達さん。」とは?

テレビ東京の2020年4月スタートのドラマ25。

主人公「安達さん」を演じるのは、安達祐実本人。安達さんが女性誌の連載企画の依頼を受けたことをきっかけに、自身の代表作がダビングされた “完パケDVD” を始め、様々な“捨てられないモノ” を捨てていきます。
各話、擬人化したモノが安達さんの夢の中に現れ、自分を捨ててほしいと名乗り出るシュールな世界観を展開。
モノを演じるゲストに、臼田あさ美、梶原ひかり、片桐はいり、加藤諒、貫地谷しほり、北村匠海、早織、じろう(シソンヌ)、徳永えり、戸塚純貴、松本まりか、YOU、渡辺大知(五十音順)と豪華な顔ぶれが揃いました。
公式HPより)

捨ててよ安達さん スタッフ

監督 大九明子 成瀬朋一 林雅貴
脚本 下田悠子 大九明子
音楽 侘美秀俊
プロデューサー 漆間宏一 加藤伸崇 坪ノ内俊也

捨ててよ安達さん オープニングテーマ

Vaundy「Bye by me」

捨ててよ安達さん エンディングテーマ

SpecialThanks「明日も明後日も」

捨ててよ安達さん キャスト出演者

安達祐実
川上凛子
西村晋弥
臼田あさ美
梶原ひかり
片桐はいり
加藤諒
貫地谷しほり
北村匠海
早織
じろう(シソンヌ)
徳永えり
戸塚純貴
松本まりか
YOU
渡辺大知

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